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Domaine Fourrier Gevrey-Chambertin Vieilles Vignes 2008 [ブルゴーニュ]

ドメーヌ・フーリエ ジュヴレ-シャンベルタン ヴィエイユ・ヴィーニュ 2008

20110508.jpg

アウトレット品である。
しかし、唯のアウトレット品ではない。
かの悲劇的な大震災で被災したワインである。

WineNaviさんにて購入。

気仙沼を襲った津波と大火災の映像を見て店主の安否を気遣う一方、ワインショップの名店にひとつの幕が降りたのかなと憂う。
そんな中、ご無事であることをブログにて拝見し、さらに震災から1ヶ月と経たないうちにワインショップ再開の便りが届き、その情熱に何とも胸が熱くなった。

さて、ドメーヌ・フーリエのジュヴレ-シャンベルタン。
津波に飲まれたワインを洗浄していることもあり、ラベルは一部損傷している。
ラベルからはやや重油の残香がする。

また、このワインのキャップシールは蝋である。
水分や重油を吸込んでいるせいかボトルにベッタリと蝋が張付いており、ソムリエナイフでは力及ばず、マイナスドライバーで削って抉じ開けた。

恐る恐るコルクを抜き、グラスに注ぐ。
ワインの状態には全く問題が無かった。

大き目のブルゴーニュグラスから漂ってくる香りが何とも妖艶である。
そして、古木に由来するピノ・ノワールのこの凝縮感とミネラル感が堪らなく好きなのである。

柔らかな色合いとは裏腹に、高貴な余韻が長く響いてくる。
時間が経つにつれ、一層華やかにグラスから漂う香りに酔いしれてしまう。

以前飲んだ、とある作り手のグラン・クリュよりはこっちの方が好きだな。

耳のお供に、中島みゆきの「時代」。
http://youtu.be/-KBK8TeT-gI

涙が止まらない・・・。
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